ストレリチア秘話No368 私の嘆きは先走り過ぎでした?

 前の章で私はストレリチアの最先端は、ここまで来ているのに、社会のほうが一向に追いついて来ない、と嘆きましたが、それは少々、取り違えている、と今では反省しています。  以前、洋ランの無菌培養をやっていた頃、当時の先端技術...

ストレリチア秘話No.365 人とストレリチアの生き方を合わせる

 今は、もう引退していますが、私は長い間、「道の駅」でストレリチアのお客さんの相手を手伝っていました。私の自宅が本園で、道の駅のストレリチアは分園のような存在だったからです。  田園地帯の花摘園ですから、犬を連れても入園...

ストレリチア秘話No.356 ストレリチアと付き合うには長生きしなければならない?いいえ、ストレリチアを相手にすると長生きしてしまうのです。

 私の仕事の中心はストレリチアの育種、改良です。毎年、次々と様々な組み合わせの交配を行っています。それでも困るのはストレリチアを相手にするには年数がかかることです。  先ず、種子を採るに一年がかりで、発芽の適温が巡ってく...

ストレリチア秘話 No.343平均回帰の流れの中で頑張る育種家

 稲や麦の子供は親そっくりに生まれてきます。これは遺伝が人工的に操作されて「ホモジナイズ」(同一化)されているからです。野菜は「一代雑種」が多く、二代目を自家採種しても、親と同じ性能は発揮できません。一般の植物も親の遺伝...

ストレリチア秘話No.327 人と運命をともにするストレリチア優秀系があるとおもえば、しぶとく生きる雑系ストレリチアもあります。

 ストレリチアの素晴らしさを世に広めるのが私の使命と思っています。そこで、これこそは、と思うストレリチアを世に送り出すのですが、それが活躍する姿に目にすることは少なく、逆に、こんなストレリチアは早く消えてもらいたいと思う...

ストレリチア秘話No.324 ストレリチア 優秀品種は、なぜ高価?

それは生まれる確率が低く、数が少なく、希少品だからです。スポーツ、高校野球で言えば、先ず、地区予選で勝ち残り、代表の座を獲得しなければなりません。やっとの思いで甲子園に出場し、次もまた、予選、準決勝、決勝と勝ち抜かなけれ...