ストレリチア秘話No.984 ストレリチアに生き方を教えられる私

 私はセッカチ人間でストレリチアのんびりさ加減とは正反対の性格なのに何を間違えたのかストレリチア研究が仕事になってしまっています。こんなていたらくですから、ストレリチアとペースが合わないのは当然で、いつも思い通りにならないことでやきもきしています。それなのに間方があっているのは、「琴筆 相和す」と違う性格の方が相性がいいとの不思議な関係かもしれません。

 それに、生まれ育った環境も大違いです。私は温和な照葉林帯の出身なのに、仕事の対象地は、全然、経験のないきびしい環境のアフリカの原野なのです。雨が殆ど降らないので、柔らかい一年草の草などはなく、皆、ガッチリと武装した多年草の集団ばかりです。そこで、否応なく、厳しい環境での生き方に対面させられるわけです。もう、温和な生き方など通用するわけがありません。乾燥地帯の気候を身につけなければ、そこの植物を理解することはできません。私は、自分が生まれ育った親切な環境と、こんな後から学習した乾燥地帯の気候条件の二通りを身につけなければならなくなってしまったのです。それでも有り難いことと感謝しています。自分の生まれ育った環境を改めて自覚するなんて、そうそう、あるチャンスではありませんから。

 私はストレリチア流の生き方に鞍替えしたのではありません、セッカチは相変わらずですが、同時にストレリチア流も身に付けた二筋道、いわば二刀流なのです。