ストレリチア秘話No.494 困苦、欠乏に耐えるストレリチア、飽食のストレリチア
南アフリカで撮影した写真を見直して、今更ながら、気がつきました。何百年も姿を変えていない自生のストレリチア。かたや、公園に植えられた人手の加えられた、数十年ぐらい経過した肥満、密生したストレリチア。どちらも同じストレリ...
南アフリカで撮影した写真を見直して、今更ながら、気がつきました。何百年も姿を変えていない自生のストレリチア。かたや、公園に植えられた人手の加えられた、数十年ぐらい経過した肥満、密生したストレリチア。どちらも同じストレリ...
前章では、違いを移住の歴史から見ましたが、実は、詳しく見ると、この両者、遺伝に少し違いがあるのです。最初に住み着いたのがユイテンハーグで、次に一部分がブラックヒルに移住したのであろう、というのが私の見解ですが、そのまま...
私はストレリチアの中でもジャンセアが一番好きです。それは、どの種よりも変わった、独特の形質を持っているからです。それなのに情報量がわずかしかありません。だから、ジャンセアに関する情報なら、なんでも知りたいのです。例え、そ...
これは、ストレリチアにとって、最も基本的なテーマです。しかし、数千万年も前に起きた出来事であり、しかも、人間とストレリチアの間にはコミュニケーションの回路がありませんから、話を聞くことが出来ません。結果として、推論する...
ストレリチアには様々な変異があります。草丈だけでも2mにも伸びるノッポから、50㎝にもならないコビトまで様々です。ストレリチアの交配、育種で苗を育てていますと、この両者が必ず現われます。ということは、自然界で、このような...
世の中には珍品を探し求める人たちがいます。勿論、植物の世界にも。私にも、多少、そのけがありましたから、心情は理解出来ます。でも、今となると情勢が取る程度、わかってきて冷静になっているつもりです。数年前のことです。一人の...
私は最近、ストレリチアとは別に「マルーラ」というアフリカ産の果樹栽培のテストを始めています。この植物はアフリカ原住民にとっては「宝物」のような存在です。果実からは酒が簡単に造られ、種子は食用に、絞った油は高価な化粧品と...
花の中には長い歴史を誇るものも少なくありませんが、ストレリチアは大航海時代の後に文明世界に知られるようになったもので、わりと新しい方に属します。それだけに大きな出来事は大してありませんが、その歴史の流れを彩る波のいくつ...
前章、No.432ではストレリチアが浴びる光線について述べたのですが、今度はストレリチアを取り巻く大気についてです。一口にいってストレリチアの自生地、南アフリカの大気は、我が国、日本よりは、よほど乾燥しています。ストレリ...
私は夕日を眺めるのが好きで、60歳代の頃、10年がかりで夕日の撮影に没頭したこともあるほどです。私の住んでいるのは太平洋に近い海岸地帯で、12月を中心にして1ヶ月あまり、夕日が海に沈みます。日が短い季節で、しかも寒くて...