ストレリチア秘話No.472 ストレリチアと自家(花)不和合性
少々、難しいテーマですが、ストレリチアを手がける以上は、植物学の素養を身につけることは必要でしょう。これがないと、思わぬ失敗をしてしまいます。花を咲かせて実を付ける植物には雄と雌が必要です。これが、それぞれ、雄花、雌花...
少々、難しいテーマですが、ストレリチアを手がける以上は、植物学の素養を身につけることは必要でしょう。これがないと、思わぬ失敗をしてしまいます。花を咲かせて実を付ける植物には雄と雌が必要です。これが、それぞれ、雄花、雌花...
高度経済成長期以来、つい最近まで、ストレリチア栽培での寒さ対策は、設備の強化、石油燃料による暖房で対応してきました。しかし、この方法は、あまりにもコストがかかるので、資源の保護や簡略化の上からも、方向を変えなければなら...
さて、苦労の甲斐あって、ようやく名品が見つかりました。でも、安心できません。最後に入手の難しさが控えているからです。ストレリチアには、まだ、定まった価格の基準が出来ていません。定価がないのです。結果として、同じ品でも、...
前章の続きともいえるテーマです。ストレリチアはピンからキリまであります。その中から、これは素晴らしい、と感激するような名品と出会いたい、出来れば手に入れたい、とは誰しも望みます。ところが、これは簡単なことではありません...
私の仕事はストレリチアの名品を生み出すことにある、といっても良いかも知れません。 毎年、数は少ないながらも優秀品種を出現させていますから。それなら、じきに名品が世の中にあふれてしまうだろう、と思うのは早合点です。増える...
農作物には倍数体が使われているものが数多くあります。4倍体で大柄になるので喜ばれている野菜、3倍体で子を付けない点が利点となったバナナやスイカ等、数え上げれば沢山あります。普通の植物は父、母から、それぞれ、1ゲノムずつ...
これは、ストレリチアにとって、最も基本的なテーマです。しかし、数千万年も前に起きた出来事であり、しかも、人間とストレリチアの間にはコミュニケーションの回路がありませんから、話を聞くことが出来ません。結果として、推論する...
ストレリチアには様々な変異があります。草丈だけでも2mにも伸びるノッポから、50㎝にもならないコビトまで様々です。ストレリチアの交配、育種で苗を育てていますと、この両者が必ず現われます。ということは、自然界で、このような...
また、前章の続きです。出来の悪い人工種よりは原種の方がまだ、ましだ、と述べましたが、やはり、説明が必要のようです。実は、これ、底辺レベルの話であって、理想的なストレリチアを求める人に向けたことではありません。 原生の...
南アフリカ自生地でも盗掘の被害があります。しかし、それには酌量すべき背景もあるのです。我が国で、捨てられ同様の扱いを受けているストレリチアとは、姿は似ていても内容には違いがあります。自然では、種子が地面に落ちてから、一人...