ストレリチア秘話No.322 私も悩まされるレギーネとジャンセアのはざま
この章のテーマは「この株は、いったい、レギーネなんですか?それとも、パーヴィフォリアなんですか?それともジャンセアですか?」との疑問が、よく起きるんです。それに対する回答です。 ストレリチア無茎種は植物学上ではレギー...
この章のテーマは「この株は、いったい、レギーネなんですか?それとも、パーヴィフォリアなんですか?それともジャンセアですか?」との疑問が、よく起きるんです。それに対する回答です。 ストレリチア無茎種は植物学上ではレギー...
ストレリチアは生長が遅く、反応も鈍感なのが特徴ですが、その中でも一番、強く受け継いだのがジャンセアです。それを選びに選んで、せっかち人間の私が好きになってしまったのは、いったい、どういうことなのでしょうか。あまりにも隔た...
私はジャンセアの交配、実生苗を約 1000本養成したことがありました。実生苗は様々な変異が生まれますが、その中でも、一番、目立つのが薬の形の変異の広がりです。それまでにレギーネの交配は繰り返してきましたが、ジャンセアの...
ストレリチアの花は、鳥の頭を真似た、実に奇妙な形をしています。ファンは、これに魅せられてしまうのですね。いや、一番は人間では無くてサンバードです。花は彼らの食料である蜜を用意して待っていてくれるのですから。自然は、この...
2月半ば、自然栽培の我が家のストレリチアの花は活動停止状態です。寒さのせいです。ストレリチアの開花適温は20~25°Cですが、それ以下でも咲かないわけでは無く、日数が余分にかかります。それでも日中の最高気温が10°C前...
・ジャンセアゴールド第一代 そこで、いよいよ、黄色種の作出にかかり、二通りの方法で試すことにしました。 〈1〉花粉親にゴールドクレスト パーヴィフォリアにレギーネを交配すれば、大部分はパーヴィフォリアになるだろうが、多...
ストレリチア無茎種は、長い間、オレンジ色の花しか無いと思われていました。それが近年、黄色花が存在することが知られ、交配、改良が行われるようになりました。私が作出した「ゴールドクレスト」が最初で、今も主力ですが、ジャンセア...
2023年、令和5年1月は10年に一度(気象庁発表)の寒波に襲われました。昨年の冬も寒さが例年より厳しく、寒害を受けたので、今年は確かな霜よけをしたつもりだったのですが、それでも不十分でした。 開花直前の蕾は、レギー...
植物と人との関係を、どう意識するかは人さまざまでしょう。単なる物扱いから擬人化してまで可愛がる人まで、幅広い範囲に広がっています。私は、といえば、私自身の外側に伸びた「分身」がストレリチアなのだ、と感じています。言葉を...
私は今、圃場のストレリチアの集団をみて、改めて、愕然ととした気分になっています。 私は大勢の人々の好みに応えなければならないので、自分、個人の嗜好は抑えなければ、と客観的基準を目指してきたつもりでした。ところが、今、...