ストレリチア秘話No.939 ストレリチアとの付き合い方

 これは大変なテーマです。私自身、自信があるわけではありません。それでもストレリチアを相手にする以上、避けて通る事が出来ない重大事ですから取り上げることにしました。

 自分とは、全然、違う生物と付き合うのですから、納得できない問題が次々と出てくるのは当たり前です。特にストレリチアは普通の植物よりも頑固で、こちら言うことを簡単には聞いてくれないのですから。

 ストレリチアといっても各種あり、それぞれが違う好みを持っていますから、それに合せなければなりません。私のように60年もやっていると、長い間に調子の合う系統が出来てきます。

初めの頃は、良くも、悪くも、レギーネしかありませんでしたから選びようもありませんでしたが、途中からジャンセアが入ってきて驚きました。ペースがぴったりと合うのです。まるで自分の分身を相手にしているような気分にしてくれます。だからといって、いつも同じ調子で対応するわけではありません。

 そこは私のことですから、しょっちゅう実験を繰り返しているのです。でも、分身のことで限界が分っていますから、そう、ひどい扱いをしているつもりはありません。つまり、馴れ馴れしく安定した付き合いはしていないのです。いつも、「一歩前進」をめざす緊張が続いています。こんな状態が「一朝一夕」に出来上がるわけではありません。余り、大きな声ではいえませんが、私にストレリチアといえば、それはジャンセアのことと受け取られかねないほどなのです。

 こんなことは、昨日、今日、始めたばかりの初心者には無理なことです。ストレリチアを趣味とするには、長い年月をかけて築き上げねばなりません。