一般の人にとっては優秀品種を選ぶには、その株だけを見れば事足ります。しかし、育種家は、それだけではすまないのです。いくら、その品種が素晴らしくても、生み出す子供の性能がよくなければ意味がありません。つまり、選ばれた後の実績評価が問題となるのです。簡単に言えば、身につけた遺伝を次の世代に受け渡す能力があるか、どうかまで調べた上で、初めて評価が定まるのです。こうなると、一朝一夕で判明することではなく、長い年数がかかります。こんなわけですから、評価の定まった優秀品種が、いかに貴重な存在なのか、といえるでしょう。
ことは遺伝の問題なのです。生物は父方、母方の両者の遺伝の組み合わせです。そこで両者の力関係で、どちらが表現型となるか、隠れた遺伝型となるかが決まって行動が開始されます。どちらが優性となるかは、お互いの関係で決まるので、相手が代れば事情が変ることが起きます。これがどうなるかは微妙なのです。表現する力の強い品種であれば表現型になるのが多くなり、また、逆の場合もあるでしょう。
ゴールド クレストの親株、「ゴールドA」や「マンデラスゴールド」は、この役割を立派に果たしてくれました。現在では「パービフォリアセットラーズ パーク」が活躍しています。黄色の遺伝は半分しか持っていませんが、優秀な子供達を次々に生み出しています。古い方は、年数を経てえたので価格も手頃になりましたが、「セトラーズパーク」の方は、未だ若くて殖えていませんから、やや、高価です。でも、その差が1万円少々では、差がなさ過ぎるのではと感じています。ストレリチアの価格は疑問だらけです。
ストレリチアの取捨選択には、その人の能力がハッキリと表われます。ストレリチアを選ぶ、とはいいながら、実は、その人が読めされているのです。
