ストレリチアNo.985 パーヴィフォリアは年齢によって姿が変化します

レギーネは苗から大株に至るまで姿は同じですが、ジャンセアとパーヴィフォリアは年齢によって姿が変ります。苗の間は3種共、レギーネと同じ形の葉をつけていますが、大きくなるにつれ、パーヴィフォリアは葉が小さくなり、ジャンセアは最後は無くなってしまいます。

 これは進化してきた途中の経過を表現しているのです。

 葉の形だけではありません。葉が小さくなったり、なくなった分、葉柄が伸びて背が高くなります。光合成をする部分の減った分を補っているのでしょう。しかも、これらの変化は急激ではなく、年数をかけて、ゆっくりと進行します。うっかりすると、その時は見逃し、後になって気がつくことが多いようです。勿論、これだけ変化すれば、いろいろと影響が生じます。

 レギーネは大株になると葉が繁り過ぎて混み合い、姿が乱れてきます。そこで株分けして元通りの姿に戻すわけですが、この作業は、なかなか介です。ところが小葉、無業系は葉が邪魔にならないので、長い間、そのままにしておけるのです。ストレリチアの栽培は長く続きますから、これは大きな利点となります。有り難い方向に進化してくれたものだと感謝したいくらいです。

 この葉の在り方は個体によって大きな差があります。困るのは短い期間にみるみる殖えてしまうのもあれば、ゆっくりとしていて殖え難いものまで様々です。これには花立ちが関係してきます。長い間、栽培を続けていれば、かならず遭遇する問題ですから疎かに出来ません。花立ち良く、殖えにくい優良種の有り難味がわかってくるのです。この点に気がつけば価格の差などは問題になりません。

 ところで、無葉種、小葉種が年齢によって姿が変ることは鑑賞の対象が多くなり楽しみが増えたのです。ストレリチアがそれだけ進化したからといえるでしょう。