ストレリチア秘話No.1087 ジャンセア ゴールドこ誕生は複雑でした

 この章の目的は解説ではなく、将来のための記録です。これば秘話”の使命の一つでもありますから。

現在、最も進んだ交配はジャンセア ゴールドですが、その誕生の経過です。元になったのは「パービフォリアセットラーズパーク」ですが、ジャンセアの黄色原種はポートエリザベスのセットラーズパークに植えられている一株しかなく、しかも雄性不稔で種子が採れなくて困っているところサンバードが運んできたレギーネの花粉によって出来た種子によるものです。実は、これは私の見解で、それ以外には有り得ないと思うからです。

 私に苗をゆずってくれた種苗業者は黄色種の自家受粉と称していましたが、わたしは有り得ないこととしてわかっていました。そこにあった3本の苗全てを持ち帰りましたから、他にもあったかどうかまではわかりません。たぶん、それがすべてではなかったかと思っています。

 私は初めから黄色種の遺伝は半分しかないとみていましたから、交配にあたっては二筋道を採用しました。

A, 自家受粉

 メンテルの法則の応用です。あまり期待していなかったので10本の苗しかつくりませんでしたが、エンドウ豆では4分の1しか出ないはずがストレリチでは殆どが黄色に出て驚きました。ただ気になったのは葉柄の細いのが多かったことです。

B,片親にレギーネのゴールドクレスト

 黄色の遺伝をもっているわけですから大部分が黄色が出ましたが、何しろ、パービフォリア対レギーネの組み合わせですから小葉が多くて困りました。数は少ないながらも無葉のジャンセアが生まれましたが、残念ながら全部がオレンジでした。これには不思議な思いがいっぱいです。

 このようにして、ようやくジャンセアゴールドが誕生したのですが、葉の形を小さくするために2代目の交配でようやく目的が達せられたのです。その後、次々に判明してきたのは今までのストレリチアとは違った形質が生まれていることでした。このことは他の章で取り上げています。

 ちょっと複雑な経過をたどってしまいましたが、これも仕方ありません。この品種はストレリチアの遺伝が変わり得ることを教えてくれました。