植物には早くに野生型を捨て去り、人の助けがなければ生きられない作物もあれば、頑固にも昔ながらの生き方を失わないのもあります。栽培上は、これを混同してはならないのです。ストレリチアは人間世界に入って、まだ、日が浅いので多くの野生の状態を残しています。
種子の休眠もその一つです。ストレリチアの種子は出来上がると直ぐに休眠に入り、その後の発芽はバラバラです。稲や小麦は、これでは収穫に困るので,一斉に発芽し。収穫できるよう改良されてきています。育ち方が全然違うのです。
現代では、花は大きく、収量が多くなるよう品種改良が進められています。そのような時代に、ストレリチアの中には、まだ、花立ちの悪いものが残っているのです。生き残ることを優先した原始のままを続けているのです。人のために働くよう改良の手が入っていないからです。これはもう、栽培技術以前の問題です。
世の中、全部が揃って進んでいるのではなく、分野によって大きな違いが有ることが分ります。
