ストレリチアを扱う人が一人前か、どうかは重大問題です。でも、それは確認することができます。そのポイントは、“ストレリチアの本質”が把握出来ているか、どうかにあります。
「これなくしてはストレリチアは生きてゆけない。ここが生命の中心部です」・・・と。
「秘話」で多く取り上げてきたのは主に花であり、葉や茎です。外側から見て1番、目立つ部分で、ストレリチアを代表しているように見えるからです。でも、それらは古くなれば枯れ、障害も受け、寒さに会えば凍ってしまいます。だからといってストレリチアが枯れたわけではありません。じきにに特生してきます。つまり、そこは生命の中心部ではなく、未端だったからです。
ストレリチア生命の最重要部分は成長点であり、外からは見えません。活動の最先端部分で、ここが死ねば枯れたことになるのです。養分補給は下部にある根茎がしますから、補助機関ともいえるでしょう。共に外から見えないのは保護されているからです。
私たちは、ストレリチアといえば、茂った葉や葉柄を思い浮かべますが、実は、それらは交換可能な部品だったのです。
この程度のことを知ることが、そんなに大事ですか、と思う人が居るかも知れません。私の露地栽培場では冬になるとストレリチアの葉は凍ってしまいます。素人なら枯れたと思うでしょうが私は平気です。成長点さえ生きていれば、春になれば、また復活するのを知っているからです。この成長点は守られていますから、普通の寒さぐらいではビクともしません。それに、あの貯蔵根、普段は手荒く扱っていますが、これがストレリチアの生命を支えてくれているのです。
