ストレリチア秘話No.374 花の栄枯盛衰とストレリチア

 花にも流行があり、はやり、すたれは避けられません。一世を風靡し、猫も子も飛びついて、我が世の春を歌った植物も、流行が去れば、誰も見向きもしなくなり、うち捨てられてゆくのが、この世の習いです。いったい、どうして、こんなこ...

ストレリチア秘話No.373 人とストレリチアの関係

 今回も固くて、難しい話題です。しかし、園芸の記事は、栽培の方法ばかりに終始することが多く、それ以上の踏み込みは少ないのが普通ですから、たまにはいいでしょう。  ストレリチアの存在を、あなたは、どう、把握しているでしょう...

ストレリチア秘話No.371 ストレリチアの生長は、にぎやかで、飽きさせない?いや、そんなことはない!(それには、栽培にコツがあるんです)

 このテーマには納得出来ない人が多いかもしれません。この謎を解いてみせましょう。私は前に、ストレリチアと人の相性で、「せっかち屋の方が向いている」と奇妙なことを述べました。今回は、その延長です。  私の栽培場では今、約7...

ストレリチア秘話No.356 ストレリチアと付き合うには長生きしなければならない?いいえ、ストレリチアを相手にすると長生きしてしまうのです。

 私の仕事の中心はストレリチアの育種、改良です。毎年、次々と様々な組み合わせの交配を行っています。それでも困るのはストレリチアを相手にするには年数がかかることです。  先ず、種子を採るに一年がかりで、発芽の適温が巡ってく...

ストレリチア秘話No.350 ストレリチアと付き合う

ストレリチアは敏感に反応してくれません。鈍感で成長が遅く、何をやっても、すぐには反応してくれないのです。育つ速さは、一番、盛んな夏でも、一日に5m程度で冬には1mm以下しか育ちません。毎日、眺めていても育っているのか、ど...

ストレリチア秘話No.323 生態系の一員としてのストレリチア

 地球上の生き物は皆、それぞれが独立して生きているわけではなく、周囲の生物群集と、その環境も合わせた生態系の一員として存在しています。ストレリチアだって自生地の環境の中で、お互いに助けたり、助けられたりしながら生きてきた...