ストレリチア秘話No.372 ストレリチア優秀品はなぜ高価?
これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...
これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...
このテーマには納得出来ない人が多いかもしれません。この謎を解いてみせましょう。私は前に、ストレリチアと人の相性で、「せっかち屋の方が向いている」と奇妙なことを述べました。今回は、その延長です。 私の栽培場では今、約7...
ずいぶんと硬く、難しそうなテーマです。でも、例え、自ら交配、育種にかかわっていなくても、自分の持っているストレリチアについての理解が深くなりますから、我慢して下さい。 「ストレリチアは頑固な植物です」 これはストレリ...
私のストレリチア遍歴はレギーネから始まりましたが、現在では一番、好きなのはジャンセアなのです。あの丈夫な体、まとまりのよい草型、寒さに耐える根性、酷い乾燥にもビクともしないで生きられる強さ、現代建築に、良く映えるデザイ...
前の章で私はストレリチアの最先端は、ここまで来ているのに、社会のほうが一向に追いついて来ない、と嘆きましたが、それは少々、取り違えている、と今では反省しています。 以前、洋ランの無菌培養をやっていた頃、当時の先端技術...
前の章でストレリチアの入手について述べましたが、今度は選ばれる側の優秀品種についてのお話です。やっとの思いで手にいれた優れものも、時がたてば、次のスターが登場してきて次席へと退かされます。これは「世の習い」ですから、ど...
私の所へいらっしゃるお客さんは二種類に分ける事が出来ます。その一つは欲しい品種がハッキリしていて、即座に選べる人です。もう一つは迷いに迷い、なかなか決められない人たちです。その場では決める事が出来ず、帰ってしまい、その...
今は、もう引退していますが、私は長い間、「道の駅」でストレリチアのお客さんの相手を手伝っていました。私の自宅が本園で、道の駅のストレリチアは分園のような存在だったからです。 田園地帯の花摘園ですから、犬を連れても入園...
もう3年も前のことでしょうか、冬の開花シーズンに一組の若い夫婦が訪れてきました。 「今、持っているストレリチアが、何年たっても花が出ないので困っています」というので、私は園内を見渡したところ、足下に、小さな、可愛い矮性...
私達は皆、自分の裁量でストレリチアを選び、人生の同伴として生きてゆきます。この場合、選ぶのは人の側であって、ストレリチアには何ら、同意、拒絶の権限はありませんから、すべての責任は人の側にあります。私は長い間、この仲介の...