これは、どうと言うことはないことです。ああ、そうか、とでも受け取って構いません。
ストレリチアは寒さに弱い部分は花で、メシべ、オシベが真っ先に凍ると述べました。実は、その後がありました。それは苞の首にあたる部分です。花が霜に逢うと、この部分が凍り、やがて黒くなって首を垂れてしまいます。ここ以外の花茎は、余程の寒さでない限り、凍ることはありません。
ここは、又、衝撃にも弱く、曲げる力が加わると、ポキリと折れてしまいます。系統によっては、首は、隠れたままで顔を見せないものがありますが、それらは、この被害にあうことはありません。でも私は、首が伸びる方が鑑賞価値が高いと思っています。ここが赤く染まると目立つからです。
この部分は、生長の遅いストレリチアにしては、珍しく、速く育つことがあります。急激な高温や窒素肥料過多、水分の過剰、など、正常を超えた環境条件に会うと起きるようです。
品種では、マンデラスゴールドが、この傾向を持っています。
頑丈な体のストレリチアであっても、岩のような無生物ではなく、やはり、時には突出した動きをすることがあるんだなあ、と思わせられます。