私は最近、入院させられ、結果として今まで通りの仕事が出来なくなってしまいました。
その場になって分ったことは、私の人生の仕事の大部分が終わってしまったことだけれどもストレリチアについては、有り難いことに娘や孫が引き継いでくれることになったのです。こんな嬉しいことはありません。実は長い間、私の仕事を引き継いでくれる人はなく、私、一代で終わってしまうのは仕方ないことだと思っていたからです。仕事の価値の良い、悪いは人によって価値判断が違うからいいとしても、ストレリチアの研究は経済的には割に合わないことが多いので、人生の仕事とするには望ましいことには思われていないのです。私、自身は自分で選んだ仕事ですから、今更どうこう言える立場にありませんが、これに賛同してくれることが嬉しくてならないのです。
私にしてみれば、将来、期待以上の出来事が起きる可能性もあるのです。まあ、こんな甘い期待を持つほど気楽な人物であるからこそのことでもあるのでしょうが、「これなくして何の人生なのか」との思いが捨てられないのも確かなのです。
とにかく、実質の仕事が出来なくなってしまったのは残念ですが、まだ出来ることが残っています。それは正しい情報の伝達です。
2日前、観光施設 花クラブのTさんからの電話で、お客さんからの問い合わせに、どう答えたらいいでしょうか、との問い合わせがありました。
「ストレリチアの葉が日に当ると巻いてしまうんです。水の吸い上げが良くないからだと思うのですが、どうしたらいいでしょうかの質問に、どう答えたらいいでしょいか」と。
私は気が付きました。これこそ、スレリチア語り人が果たさなければならない責任だったからなのです。私は簡単に扱おうとはしませんでした。
これは、ストレリチアにはよくある出来事です。責任はそういう対応をさせてしまった人の方にあるです。そう考えることが出来るのでしら、改めて状況を説明して質問してください」と。答えました
ストレリチアは乾燥に強く、必要以上の水分を望みません。水はけ良く、乾きやすい状態で育てていれば問題は起きないのですが、時には違った情況に立たされてしまうことだってあるのです。
この出来事から、まだまだ、ストレリチアの語り人にも、やることが残っているのを知ってホッとしています。