秘話717号でオレンジ パービフォリアを粗末に扱ったと書きました。ところが、何をしたかと言えば、日当たりの良くない場所に置いたのです。
植え替えで鉢を抜いてみると、根は良く育っていますが、葉、葉柄の方が強さに欠けているのです。つまり、バランスが取れていません。そこで気がつきました。根は水のやりかた次第でよく育つが、地上部の葉や葉柄は日当たりの良さが第一条件で、両者に要求度の違いが有ることに気がついたのです。
同じ植物体でも、部位によって要求第一条件が違っていたのです。ところが、これは面白い発見でした。考えてみれば、地面の上と下では違いあっても不思議はありません。簡単にいえば、どこに置かれても、根は水のやり方さえよければ育つが、地上部は日当たりのよい場所でなければならない、とうことです。ストレリチアの好みの一端が見えてきた想いがしています。「何のことはない」との見方があるかもしれませんが、「ストレリチアとは、いったい、どんな植物なのか?」を追求する私にとっては大切なことでした。
