ストレリチアを1鉢か2鉢を持っているだけの人にとっては縁の無い話ですが、これから栽培が盛んになってくれば、必ず起きる課題です。
私の栽培場では数百鉢もあるわけですから、配慮もなく、適当に並べるわけにはいきません。それぞれの個性に合わせた場所に置かねばならないのです。大きく分ければ、レギーネとジャンセアを混在させるわけにはいきません。系統年にまとめる必要もあります。高性、矮性は同居させられません。日当たりも考慮して分散します。
それでも鉢植えは移動が自由ですから、変更も簡単ですが、庭の地植えとなったら、簡単には動かせませんから、最初のデザインが大切です。先日、訪れたお客さんと話し合ったのですが、植える組み合わせは無限ですから、その人のアイデア次第で面白い庭園を造ることが可能です。
有り難いことに、近頃は様々な品種が登場していますから、組み合わせが自由に選べる時代になってきています。今までの章では個別の品種の解説をしてきましたが、これからは、どう組み合わせるかも楽しみの一つになりそうです。

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- ストレリチア秘話No.886 ジャンセアゴールドの遺伝の構成
- ストレリチア秘話No.885 ストレリチア も変わる「西暦2000年以前と以後」その3
- ストレリチア秘話No.884 ストレリチアも変わる 「西暦2000年以前と以後」その2