ストレリチア秘話No.957 ストレリチアの現況は遺伝上から混合、混在です

 私達は、ともすると、自分の持っている株がストレリチアの代表だと思いがちです。でも、詳しく調べてみると、そう単純なものではなく、色々な遺伝上の系統が混在している中の一つだということがわかってきます。

 大元は昔から続いてきた原種です。ストレリチアは元々、有性生殖の植物ですから、父方、母方、双方の遺伝の合わさった、いわば、雑種です。決して純粋、純系ではないのです。現在、私達が育てているストレリチアは、その子孫ですから、遺伝は固定せず、その子供達も遺伝の発現はバラバラに分れます。決して同じではありません。

 ところが、人の手が加わるようになると、一部分、困ったことが起きてきました。自家受粉で種子を採る人が出てきたのです。ストレリチアは有性生殖で自家受粉を嫌う知識などを持ち合わさず、手軽にできることから広まってしまったのです。ストレリチアは融通の利く植物ですから、拒絶しないで種子が出来てしまうのです

 さすがに南アフリカでは殆どが原種の血に偏っていますから、レベルは低くありませんが、海外の国では多いようです。勿論、わが日本も相当な割合で広まりましたから、町でストレリチアを見かけたら、これと判定しても確率は相当高いでしょう。

 自家受粉のストレリチアであるか。どうかは見ただけではわかりません。遺伝が先祖返りしたのですから、違いは性能にあるのです。あまり、いいたくはないのですが、研究者として避けるわけには行きません。

 ストレリチアといっても、出身がいろいろあるわけですから、選定は慎重であるべきです。