この「秘話」に登場するテーマで一番多いのが「水」であることをお気づきでしょう。それほどストレリチア栽培では、水は大切な条件だからなのです。
植物が生きるのに水が必要なのは誰でも分っています。でも、それは私達の身の回りにある温帯の植物についてであって、ストレリチアは私達の常識を越えた乾燥地帯出身のために、その感覚がずれやすいのです。
ストレリチアは雨の少ない地域で生きるために乾燥に耐える仕組みを持っています。それでいながら、一方では水を必要としているのです。ここを取り違えると栽培上に間違いが起きてしまうのです。一方では乾燥させ、また一方では水やらなければならないで、両者のバランスを取るのが難しくなってしまいます。
夏の終わりから初秋はかけてストレリチアの育ちが一段とよくなることを何回も述べましたが、原因が分りました。それは台風シーズンの雨のせいだったのです。真夏の高温だけでは不足だったのですね。やはり、雨の水が欲しかったのです。とはいえ、自生地では、こんなことはなく、台風は東アジア特有の現象なのですが。
水が多すぎると軟腐病が発生しやすくなります。被害を受けるのは成株で、貯蔵根に十分に水を貯めているので余分な水はいらないためです。生育途中の苗は育っために水が多くても平気です。被害状況は株の年齢にも寄っても違います。
栽培上の質問では肥料が一番多く出ますが、実は最大の問題は水なのです。初心者は、どちらか極端なほうが分りやすいようですが、本筋は両者の兼ね合いのバランスにあるのです。
