ストレリチア秘話No.1007 商品としてのストレリチア

 私は自分が育てたストレリチアを売る立場でもありますから、どんな売れ方をするかは大きな関心事です。実はお客さんも品種も様々なレベルがあって、一様ではありませんが、おおよその傾向があるように思えますので取り上げてみることにしました。

 全体として見るとストレリチアの流通は二極化しているように思えます。

A、一般的な花として安い価格で消費する。でも多くありません。ストレリチアは特殊なのが取り柄なのですから。

B, 優秀品種を望む高度な趣味家。

の二つに分れるのですが、育種家としては中間がないこと、これが困るのです。交配、実生からは優秀品が出るのは、ほんのかでしかなく、大部分が中間型なのです。スターでない花は、このレベルの需要がないと余ってしまうのです。最低レベルの品は、いざ、となれば捨てることもできますが、中間種はできません。こうなると、育種の経費は優秀品種が負担しなければならなくなります。つまり、ますます高価になるということです。

私のところでは、レギーネは優秀品種しか残していないので問題ありませんが、パーヴィフォリアやジャンセアの新しい品種は、お客さんは最優秀品種にしか関心がありません。困るのは、そのような品は、ほんの僅かしかないことです。結果として高価にならざるをえませんから手に入れられる人が限られてしまいます。もう少し、要求のレベルを下げれば安く手に入るのに見向きもされません。

 これから、ますます、この傾向が続きそうですが、今のところ、良い方法がなくて困っています。