ストレリチア秘話No.962 ストレリチア栽培 一筋縄ではないのが生物の生き方

前の章ではストレリチアと水の関係がピンとこなかったのではないでしょうか。ストレリチアの成株は根茎に水を蓄えてしまえば、それ以上の水は望まなくなります。必要がないからです。それなのに余分な水を与えられれば障害が起きてしまうのです。でも、未だ蓄えている最中だったら、水は大いに必要なのです。それを一まとめに、ストレリチアは水が少なくても、とか、多いほうがいい、とかと、二者択一で決定したがるのが初心者なのです。

 どちらに傾くかは、季節の環境条件や株の年齢によっても差がありますから、一概に決めるわけにはいかないのです。そこが栽培の難しさといえるでしょう。

ことは水ばかりではありません。肥料だって、光線量だって、他の何の条件でも同じですが、水が特に間違いが多いので取り上げたのです。ストレリチアばかりでなく、生物はみな、変化の多い環境の中で生きています。千変万化の中では、或る一つの決められたことだけをやっていればよい、ということはありません。その時々で最良の選択をしなければならないのです。

 それに、困ったことに生物は融通が利くので答えに中があるのです。世の中に各種の流派があるように答えが固定していません。ストレリチア栽培でも、いろいろと実験してみて、自分なりに発見することが大切なのではないでしょうか。