ストレリチア秘話No.978 ストレリチアの生い立ちを知ることが栽培の第一歩です

私はストレリチアの故郷、南アフリカを7回訪れています。これが十分だといえるはずはありませんが、少なくとも手がかり位は得られたでしょうから、「秘話」のような評論を書いても、何とか許されるのではないかと思っています。生態学では、生物は、生まれ育った環境に影響を受ける。いや、環境、そのものだ、と考えています。従って、私はストレリチアを知る上での当然のことをしたまでです。

 今は9月上旬で、台風の影響で毎日、雨が降り続いています。このためにストレリチアの育ちが良く、喜んでいるのですが、「待てよ!」との思いも浮かんでくるのです。温帯の日本では、自然が生物に対して、キメ細かく、やさしいのですが、自生地、南アフリカでは、こんなやかな気候はありません。厳しい待遇の連続なのです。

 ストレリチアは、こんな厳しい環境の中を生きてきたのです。だから、環境条件が少々、変ったからといって、いちいち反応などしていられません。私が、よくいう、「ストレリチアは反応が鈍い」のは、その結果なのです。しかし、そのままを受け入れていたのでは栽培になりません。そこで、あの手、この手と工夫を加えてストレリチアの反応を引き出そしているのです。その点で、私達、日本の穏やかな気候は大いに役立っている、と思っています。