ストレリチア秘話No.1003 ストレリチアの現況に対しての危機感の差

 ストレリチアの現状について述べ、その対策を提案していますが、私が思うようには、なかなか進展しません。そこで、原因を探求してみることにしました。

その一つにストレリチアという植物のうけ止め方にあると感じました。それは自然が生み出した植物として、実態、そのままをうけいれてゆけばよい、という姿勢です。

自生地南アフリカの人々のうけ止め方です。自然が創りだしたものとして、人が手を加えることなどしないで、集めてきては調査する事が中心で人工交配して改良を加えることなどは意識の外と考えています。

 それに引き換え、我が國、日本には自生のストレリチアありませんから、人の手で生み出すしかなく、やるからには人の意識が元になるのです。これは立場による違いで、どちらが良い、悪い、の問題ではないでしょう。

 自生地の原種 ストレリチアは生まれ育った環境の影響をもろに受けています。必ずしも人間のためではなく、厳しい環境の中で必死に生きてゆくことが最優先の形質を身につけています。人が栽培するようになってからでも、この点は続いててきたので、いつの間にかストレリチアとはこういう植物だという見解ができあがり、それが定着してきたのです。つまり、ストレリチアとは、こういう植物で人が勝手に動かせない。と思うのです。

ところが日本のような人工栽培地へ来ると、人の都合もうけとめてくれないと困る、と改良が始まったのです。その後、結果の良くない改良種が多く出回ったこともあり、社会一般にはストレリチアの改良品種は期待する程までには広まっていません。やはり、ゆっくりと年数がかかることでしょう。