前章の終わりで、切り花の扱いに、その人の素養が表われれる、と書きました。実は切り花だけではありません。ストレリチアすべての事柄がそうなのです。まず、どんなストレリチアを持っているかで、その人が低いレベルでも満足しているか、入手を気楽にすませているか、或いは、特殊な品でなければ見向きもしないタイプなのか、一目で判定することができます。ストレリチアは、その人の代役なのです。
切り花の扱いは、生け花やフラワーアレンジメントの修行では厳しく、徹底されていますから、経験のある、なしは、すぐにわかります。見方によっては、現代人が身につけべき教養に近い技術といってもいいかもしれません。鉢花の扱いも、犬や猫のペットに近い存在と考えてもいいくらいです。その品や扱いが本人を代表する、と思われては、後からのいいわけは通りませんから、困った時代がやってきたものです。私たちは自分を直接に表現することは難しいので、身の回りで評価されてしまうのです。いくら「私は違う」といったところで周りからの評価はどうすることもできません。困りました。
