ストレリチア秘話No.1022 ストレリチアと共に生きるこのためには?

 私の住む町の近くに、「これこそストレリチア栽培のお手本」とも言うべき例があります。

 正確に紹介しては大勢がおしかけて迷惑をかけることになりますからいたしません。私は話し合ったこともありませんが、そんなことは望んではいないだろうと思うからです。私自身、立ち止まって眺めたのでは不審に思われては困ると、自転車で通りがかりなら、チラッと、眺める程度に止めています。

 狭い庭の玄関前のブロック塀脇に植えられていますから、花の季節でないと、よく見えません。始めて発見した数年前、鮮やかなオレンジ色の花に惹きつけられてしまったのです。

それは確かに私が作出したオレンジプリンスに間違いありません。作出した親は、すぐにわかるのです。しかも割合、高度な優秀品種なのですから目を引いたのです。でも、私は直接、そこの人に売った覚えがありませんから。回り回って手にいれたのでしょう。花が美しいだけではありません。花立ちも抜群で20本近くもついていますから、周囲の風景を圧倒してしまっています。それからというもの、毎年、秋、10月になると実に訪れるようになりました。持ち主も大喜びで大切に扱っている様子が伺えます。結果として、近所の名物にもなってしまっているようです。でも、それ以上の趣味はなさそうなので私は声を掛けるのを控えているのです。

これはストレリチアの趣味としてお手本の存在です。ここで私はストレリチア栽培の究極にいたる道筋を教えられました。

A,ストレリチアは、時間は掛かるけれども、一旦、出来上がってしまうと一生に間、楽しませてもらえる。

B,それだけの年数に耐えられるだけ品質が望まれること。

 目が集まってきますから、水準が高くないと評価が下がってしまうのです。ただ。自分好みで良い、ではすまなくなるようです。自分以外の人にまで影響するとなると、それなりの水準が求められます。何しろ人目を引いてしまうのですから。実はストレリチアは近くにも数力所ありました。それと比べられたのです。1カ所は品種は悪くなくても、植えた場所が不適当で可愛がられていません。残りは花立ちの悪い品種で何鉢あっても花がついていない系統でした。