これは私、独特の推論でしかありませんから、正しいとはいえないでしょうから、初心者はふれない方がいいでしょう。
栽培とは、植物が望むことを手当てしてやること、といえるでしょう。でも、それがストレリチアの場合、曖味な部分が多いのです。これは普通の段階を越えたレベルで起きることですから常識的な判定をしないでください。
その一は種子の発芽温度です。私は、そんなことはしないから関係ない、などとは思わないで下さい。ストレリチアが温度にどう反応するか、と思えばよいのです。今までの研究結果では発芽の最適温度は25°Cから30°Cとされていましたから播種は6月以降でした。それでも発芽以後の生育を早めるためにできるだけ早めに播種していたのです。それに引き換え初秋は、その時の気温は十分でも秋の低温が近づくために適期とされていませんでした。発芽まで1ヶ月、発芽が揃うのに1ヶ月、計2ヶ月必要なので8月末までに播種しなければならなかったのです。このようなわけで余程のことがない限り、初秋は避けていたのですが、今年は丁度8月中に採種できたので試してみることにしました。9月初めに播種した経験はありましたが、やや、不足だったので8月20日にしたのです。
大して当てにもしていなかったので結果に驚きました。発芽に1ヶ月、なんてとんでもない、10日で発芽してきたのです。私はあきれました。他人の研究結果なんて当てにならないことを知ったのです。連日、35°Cの猛暑が続いていましたが、それは人間世界のことであって、ストレリチアには何の影響もなかったのです。その後も次々と続いていますから2ヶ月なんて必要ありません。私にとっては良い経験でした。こと、温度に関してはストレリチアの感覚は改めなければならないことを知りました。
その2は、前にも書きましたが、ストレリチアの水やりは必要量だけではすまないことです。
これは夏の成長期だけに限るのですが、ストレリチアは必要量以上の水を望んでいるらしいのです。これは生理を越えた話なのでやらなければならないのではなく、ストレリチアが喜ぶ気分の問題でもあるらしいのです。この点、これからも登場してくるかもしれません。どうも今までの栽培技術には変に理屈に凝り固まったところが多いように思えます。植物の実態把握が不十分だったのではないでしょうか。
