私の生涯のテーマは、「ストレリチアとは、いったい、どんな植物なのか」を追求することにあります。究極に突き止めることは不可能でしょうが、何時のまにか少しでも近づきたいのです。この「秘話」も1000回を超えましたが、まだまだ、手がかり程度で、これから先はきりがありません。
気になるのは、ストレリチアに関わる人々に、植物とのミスマッチが多いことです。数多い植物の中でも、これは珍しいことのようです。それだけストレリチアは特殊だといえるかもしれません。それなのに、気楽にストレリチアと付き合い始めたものの、結果がままならない人が多くなってしまうようです。原因はストレリチアを簡単に受け止めたり、や誤解にあるように思えます。
私は自分の60年もの栽培生活を振り返ってみました。改めて自分の圃場を見渡すと最初の頃の品種は一株も残っていません。一部分が遺伝子として少しあるだけです。この調子では、また、10年、20年もすれば、今の風景は全然、変わっていることでしょう。
ストレリチアは長生きの植物ですから、個体は、どこかで生き延びていることでしょうが。
でも、全体は年々、変化しているのです。これはストレリチアとしては当然なのですが、世の中には、変えることなど意識の外、何十年も同じ事を続けている人が多くいます。これがミスマッチを起こす原因で、ストレリチアの行動とは、何時のまにかずれてしまっているのです。
この世の中の間違いの元は、意外にも、こんなところにもあるようです。ストレリチアの
本性を知ることは、こういうことを起こさないためでもあります。
