ストレリチア秘話No.1023 ストレリチア栽培の職業化の可否 その1

私のストレリチアとの付き合いは60年以上にもなりました。その経験を踏まえて、今まで触れてこなかった難しい問題に立ち入ってみようと思います。この「秘話」も読者が1600人を越えましたので、中にはストレリチア栽培を職業としようと考える人もいることでしょう。その人達に少しでも参考になればと取り上げました。実は、このテーマ、今まで書いてきた1000を越える「秘話」の中でも最高クラスの難問なのです。

 世間話として無責任に取り上げるなら兎も角。本格的に論じたのを聞いたことがありません。また、これを気軽に、或るいは気楽に受けとめて始めたために苦労している人も少なくありませんから重大事と思わなければなりません。

 ストレリチア栽培を職業とする場合、二通りの道があります。

1,切り花栽培

2, 鉢物の販売その他

です。1の切り花の栽培はそう難しいわけではありませんが、それでも誰もが成功するわけではありません。私は大勢の切り花農家を見てきましたので、つくづくと思うのです。しっかり勉強している人は順調な経営が出来ていますが、それは少数派で、大勢の人たちがストレリチアの魔力に負けてしまっています。(これは例え話で、実際は他の章で取り上げています)ストレリチアという植物は仇おろそかな気分で扱ってはならないのに、いつの間にか巻き込まれてしまうのです。私は後になって思いました。

「ストレリチアは相当な人物でないと相手が出来ない植物なのではないか」と。とはいえ、順調にいけば、結果は、そう悪くありません。あるとき視察に来た沖縄の栽培農家に年間売上高を聞いたところ、一千万を軽く越えているとのこと、わたしは驚いて、「あなたは私よりは、よほど稼いでいる」

と叫びました。実は、この人、私のオレンジ プリンスの苗を植えて、まだ3年位だったからなのです。わざわざ視察にくるのですから。細かいことは、ここでは省略しますが、切り花栽培がいいか、悪いかではないのです。どんなやり方をするかにかかっているのですから。