ストレリチア秘話No.1037 ストレリチアの適応性の幅広さは移住経験から生まれた?

 ストレリチアの特徴の一つに適応の幅広さがあります。自生地の環境条件から離れた地域でも生きてゆける能力です。私は初めの頃は、その原因は適応性が固定してなく、柔軟だからと思っていましたが、現在では、適応性を二重に持っているからだ、との見方に傾いています。それは主に水分の必要量に表われるからなのです。

 アフリカ大陸が温暖、湿潤の時代に誕生したストレリチア大型系が、その後に起きた寒冷、乾燥化のために適応を余儀なくされて、無茎、小型種に進化したらしいのです。その変化の時、新しい環境の乾燥化に耐える進化を身につけたのでしょう。でも、ストレリチアは今までの豊かな水分量を受けていた形質を捨て去ることなく、陰に隠して保存したのではないでしょうか。これが時には臨時に現われるのです。つまり、現状に不足があれば、その性能が働き始める、ということではないでしょうか。実に用意周到な二重武装なのです。これがストレリチアの環境適応の柔軟さなのだとすれば納得出来るのです。

 もし、これが当を得ているとすれば、レギーネの次に、もう一度、苛酷な乾燥地へ移住したジャンセアなら、と思い調べてみました。その結果、二重性を、レギーネより、もっと強く持っていることがわかりました。強い乾燥に耐える性質を持ちながらも、意外と多くの水を望んでいることが確かめられたのです。ただ、何時のまにか間違えてはいけないのは、普段は第一次の現在の状況に合わせていて、特別な場合だけに第二次が顔を出すだけですから、高度な技術の栽培者でないとわからない微妙さがあります。ストレリチア栽培も奥が深いのです。

 でも、まだ、これは鈴木の推論ですから、正確さは保証できません。