ストレリチア秘話No.1045 集中を避けて分散 これがストレリチアの生き方です

 秋の彼岸、この季節に咲く早咲きは殆どがオレンジのレギーネですが、全体としては10ヶ月の分散開花です。花弁はオレンジに黄色、大型種の白色しかなくても、苞の色は千差万別、種子の発芽は1ヶ月に分散し、中には1年遅れもあるほど、草丈も高低様々で一定していません。葉の形や大きさは個体ごとに違います。分散、分散なのです。

 これほどに個体差のある植物は珍しいでしょう。その理由は正確には分りませんから推定するしかないのです。多分、環境条件が厳しいので、似たもの同士の集団では、不測な事態が起きれば全滅の恐れがあるので,形質を分散して、どれかが生き残れるようにする戦略であろうと思われます。それほど厳しい環境条件の中を生きてきた植物、といえるのではないでしょうか。

 従って、多少、腕の落ちる栽培家の手にかかっても何とか切り抜けられるでしょう。実に栽培が楽な植物と言えるのです。これほど丈夫な植物を枯らしてしまうなんて非常識だといわれても仕方ないような気もします。でも、自生地の自然では起きそうもない事柄には対策を持っていませんから、そう酷なことも言えません。どんな強い植物でも泣き所はあるのですから。