私たちは、だまされやすい大脳を持っているようです。私が観光施設を手伝っている頃でした。お客さんがストレリチの花を見て叫ぶのです。
「アッ、これは葬式の花だ!」
これは珍しいことではありません。叫んだ人は葬式の生花で初めてストレリチアの花を見たのです。印象が強かったのは良い経験ではあったものの、場面が葬式の場であったために印象が葬式と重なってしまったのです。ストレリチアの花は、一般には豪華な花として、お祝いの場やおめでたい席に多く使われます。また、葬式の生花では、この花を加えると高価になります。どちらに多くの人が参加するかで印象度の割合が違ってしまうのです。
また、それが発展して、「極楽鳥花は、極楽の花だ、仏教の花だ」の叫びに囲まれることもあります。私は仕方なく、「パラダイスの日本語訳なんです。楽園ですから、仏教は関係ありません」と説明しても、聞こうともしません。そう思い込んでしまっているのです。こんな間違ったイメージを抱くのは一部の日本人だけの現象です。こんなこともあって、私は極楽鳥花よりストレリチアの名称を多く使うようにしています。
私はある意味では、このイメージの訂正役をさせられていますが、最期は、やはり、正しい使い方を広めるしかないのではないかと思っています。
