現代人にとって最大の価値基準は希少性にある、といってもよいではないしょうか。私たちの身の回りは便利なものに囲まれていますが、みんな大量生産品で、誰もが同じ品を持っています。高価なブランド品ですら量産されているほどですから。つい、この間までの手作りの時代はすべての品が夫々、違っていたのに、現代はあきれるほどの同一品があふれています。使い易くて、便利なのは有り難いのですが、こうまで揃ってしまうと、それだけでは不満だとのわがままが出てくるのは人類としては当然です。
日常の生活では便利な大量生産品でもいいが、せめて趣味ではと思っても、ホームセンターに並んでいる植物の殆どは一律の大量生産品です。こうなってくると個性豊かなものを手にするのは大変な贅沢になってきます。個性の或る品は貴重品になってしまうのです。ストレリチアのような少量生産の品は手厚く扱われれる時代がくるかもしれません。品物の価値を決めるのには希少性の原理が働くからです。その品が大量には出回ることがないことが分れば評価が上がるに決まっています。つまり、量の多少が品の価値決定に大きな役割を果たしてくるのです。
ストレリチアだからとて安心は出来ません。大量生産の植物は一定以上の規準の品が選ばれているからこそ安心感があるのです。ストレリチアだから何でも、は、通用しません。一定水準以上でなければ生き残れないことは確かでしょう。品物の量が価値を決める時代がやってきたようです。
