ストレリチア秘話No.1091 ストレリチアの花に「癒やし」を望むなら 出会いが必要です

 秋も半ば、10月中旬、ストレリチアはオレンジレギーネの開花が多い季節です。私のところでは厳しい選抜の結果、わずかな数しか残っていませんが、まだ、お客さんが来ないので切り花にして、わたしの部屋に飾って、毎日、眺めています。

 何千もの中から選ばれた優秀品種ですから、独特な美しさを振り撒いています。紫紅色の苞は不思議な魅力で迫ってきます。こうなると、オレンジの萼片や青紫の花弁は付け足しの部分に過ぎません。これが気分をなごませてくれるのです。さすが数千の中から選ばれたエリートですから普通ではありません。もし、癒やしてくれることを望むとすれば、非の打ち所のない存在です。普通の花でも癒やしの効果はあるでしょうが、選ばれた逸品は特別です。

 私が優秀品種にこだわるのは表面上の美しさだけでなく、人を虜にしてしまうような魅力まで評価の対象にしているからなのです。簡単に言えば、ただ、美しいだけの花は得点がすくなく、何ともいいようのない魅力を求めているのです。尤も、ここまで理解してくれるのは何人もいませんけれども。とにかく、いやし効果の高い品種は、そうそうあるわけではありませんから、出会いの幸運の助けが必なようです。