「秘話」の読者が1800人を越えました。私としては2000に達すれば十分と考えています。人々が、まだストレリチアに対しての関心の程度から見ての判断です。“秘話”の反応にも冷静です。でも、専門家としての私は、それがすべてとは思っていません。今後、何が起きても不思議はないと二重の感覚でいますから。
人類は植物に狂ってしまう性癖があるらしいのです。1番、激しかったのは17世紀に起きたオランダのチュウリップ騒動で、国民が、すべて、のぼせ上がってバブル経済にまで発展してしまったこととです。植物関係者の手から離れて国全体の騒ぎにまでなってしまったのです。それ以後、中、小のブームは何回も起きています。今、冷静な気分でいられるのは、ここのところ騒ぎが起きていないからなのです。
或る植物の繁栄は植物と人との二者の関係で始まります。この場合は、その分野での出来事の範囲内ですから特別の大事件にまでは発展しません。ところが、何かの拍子で(これが未だにつきとめられません)社会条件が加わると栄枯盛衰の大事件になってしまうのです。
この第3の条件は植物とは関係がありません。チューリップ騒動は金儲けのために大勢の人々が加わったからです。とにかく、何らかの社会条件が関わると起きるらしいのです。
私は、これを望んでいるわけではありません。何らかのきっかけで起きてしまうのですから手の施しようがないのです。
ストレリチアは、まだ大事件の巻き込まれたことはありません。それでも、一度だけ、初めてキューガーデンで開花したときのイギリス国民の熱狂がありましたが、それ以来、静かなまいで過ごしてきました。それだけに次に何か起きはしないかと冷や冷やした気分でいるのです。
