ストレリチアが花として、どんな地位に認められているかは、国や民族によって違いがあるようです。ヨーロッパでは評価は高いのですが、残念なことに寒いので、栽培は、植物園や裕福な家庭の温室に限定されるので栽培量が少なく、一般には手の届かないのが現状です。切り花なら、と思っても、重量もあり、かさばるので高価になってしまうのです。温室栽培でも理想通りにならず、難しいのです。
狭い場所で他の熱帯植物と同じ扱いになり、詰め込まれて日当たりが悪く、開花が少なくなってしまうのです。サボテンや多肉植物のような扱いならいいのですが、観葉植物並の印象から離れることは難しいのです。結局、敬意は受けても高嶺の花から卒業できないのです。
中南米では露地で栽培出来る有利さが逆に評価を下げ、需要も少ないので栽培量は伸びません。
北米では庭園用によく使われるのですが品質の向上を望むまでの敬意が少なく、何時のまにか、それが地位の評価に現われています。
ストレリチアに敬意があり、評価が高いのは我が日本です。これには民族の好みもあり、質も高いのですが、やや寒い点を補わなければならない緊張感も関係しているのかも知れません。
これは私の独善的な見方かも知れませんが、ストレリチアに対しては、その民族の好みが表われるのではないかということです。場合によっては、その社会状況が現れる、と言ってもいいかもしれません。ストレリチアの地位が高くない地域が3カ所もあります。日本よりは恵まれて地植えが出来る土地ばかりです。もし、ここでストレリチアの熱が上がったら大変です。何しろ地球の5分の1か4分の1にも近い広さですから。何かの切っ掛けで動き出したら事ですが、人類は理屈通りには動かない性癖がありますから安心しています。
中々、思うようにはならないのが実情ですが、それだけに暴走できないのが取り柄だと思えば気が休まります。
