南アフリカは花の国で日本の5倍の面積がありながらも、地域によって植生が変わります。内陸の広い平原は植物も少なく単調ですが、インド洋沿いの海岸地帯は気候も温暖で花の種類も多くなります。
ケープタウンから東へ向けてのガーデンルートは特に多く、土地の人々が「一山越えると別な花が現われる」と自慢するほどです。小さな山が連なって変化があるからでしょう。でも、ここにはストレリチアは全然ありません。気候上からは楽に生きられると思うのですが、他の植物が密生していて入り込む隙間がないからかもしれません。生物が生きてゆくには、様々な条件が必要ですが、そこの植物社会が安定していれば、その掟がストレリチアの侵入をゆるさなかったのでしょう。
そこで、もっと東の丘の乾燥草原地帯の林を選んだのだろうと思います。その後、もっと東の亜熱帯地域にまで足を伸ばしたものの、成功にまで至らず、結局、イーストロンドン一帯が中心となったのだろうとみています。植物が生きてゆくには微妙なバランスが必要らしいのです。
適応の幅広さが特徴のストレリチアでさえ、自生地周辺なら、何処でも良いと言うことではないらしく、点々と分散しています。気に入った場所でなければならないようです。車で東ケープ州を走れば、何処の草原でも見かけられるアロエフェロックスとは、とても比較にならないないこだわりなのです。
わたしたちは栽培上、このストレリチアの持つ繊細さを忘れてはならないと思っていま
