ストレリチア秘話No.1146 ストレリチアの花の鮮度にこだわる

 ストレリチアの専門家というものは、しょうがないもんだと、つくづく、思わされることがあります。花、特に切り花に対しての評価が厳しいのです。ストレリチアの完璧な状態を知っているだけに、その状態に達しない花を見るのが嫌なんです。

 ストレリチアの花は最初の1輪目から 2輪目までは、まだ、欠点を露呈していませんから安心して見ていられます。季節の気温によって差がありますが夏以外は1週間から10日で次の花が出てきます。すると、最初の花が役目を終えてしおれてくるのです。ここからです。花の美しさに陰りが表われてくるのは。

 切り花にされず、咲かせ放しになっていれば、養分の補給は十分ですから、衰えもゆるやかで、3輪、4輪と重なっても、そう見苦しくはなりません。ところが切り花の場合は事情が変わって劣化の進行が早いのです。条件の良い暖かい環境ほど悪く、冷たい置き場ほど長持ちします。ストレリチアの花は長持ちで冬は1ヶ月保つ、と胸を張りますが、素人の目はともかく、専門家からみると気がかりが多いのです。3輪目の花は倒して折り捨て、いつも新鮮な花だけを残して下さい、との助言は有効です。切り花での古い花は邪魔でしかありません。

 ストレリチアの花がどう、こう、の評論は別として、現実の花の扱いは実に気を使います。