ストレリチア秘話No.37 ストレリチアの花 美しさは苞で決まる その2
ストレリチアは、どの株も、皆、似たようなもののように見えますが、一カ所だけ、個性が際立って差が出る部分があります。それは「苞」の色です。鈍く灰色がかった緑色から、ピンク色、赤、紅、紫紅色、まれには黒っぽい、といえるほど...
ストレリチアは、どの株も、皆、似たようなもののように見えますが、一カ所だけ、個性が際立って差が出る部分があります。それは「苞」の色です。鈍く灰色がかった緑色から、ピンク色、赤、紅、紫紅色、まれには黒っぽい、といえるほど...
「赤い花のストレリチアが欲しくてきました」 こんなお客さん見えたことがありました。勿論、花弁(実は萼片)の赤いストレリチアはありません。苞の色を指しているのです。これほど、苞の色が印象を決めてしまうほど鮮やかな色彩の...
南アフリカのストレリチアについての記述を読みますと、面白い記事に出会うことがあります。その中の一つを取り上げてみましょう。 「南アフリカの原住民は、飢饉で食べるものがなくなるとストレリチアの種子を食べる」とのことです...
ストレリチアの花には、蜜を求めて数多くのサンバードが群がってきます。紫色の花弁の根元は、ちょうど壺のようになっていて蜜を貯めています。それをサンバードは曲がった細い嘴を差し込んで吸うのです。その時、花粉がどのように付い...
美しい花には顔を近づけて、その香りまで楽しむ。つい、誰もが、したくなるしぐさです。ストレリチアの花にも、そうしても、残念!全然、香りがないのです。「天は二物を与えず」なのでしょうか。 原因はわかっています。ストレリチ...
ストレリチアの根と一般に思われている部分は、実は地下の茎、根茎なのです。本物の根は、そこから出ている細い枝とその周りに生えている根毛、ヒゲ根なのです。このヒゲ根はもろく、植え替え」時に土といっしょにポロリと取れてしまう...
ストレリチアを種子から栽培しようとするには、遺伝学の素養が必要になります。ストレリチアは稲や小麦とは違い、果樹や野菜と同じだということをわきまえなくてはなりません 稲が風媒によって親と同じ子供が生まれるのは、同じ交配...
ストレリチアの自生地めぐりの中で、種子がこぼれ落ちて育った苗を見つけたのは3カ所だけでした。それも1年生の小さな苗だけで、育った中株を見たことはありませんでした。 ストレリチアは自分自身が何百年も千年も生きるので、子...
この写真はジャンセア ゴールドで、花が出過ぎて困った株です。この系統は親株のジャンセア ゴールド2代目 パービフォリアの遺伝を受け継ぎ、花立ちの良いのが多いのですが、中でも。これは別格。まだ若くて、小さな株なのに、何と...
私は道の駅「大津の里 花クラブ」で長い間、ストレリチアのお客さんの相手をしてきました。その中で一番多かった質問がありました。 「私の持っているストレリチアは、何年も花を出してくれません。どうしたら良いのでしょう」 と。...