物事を完璧に処理しないと気が済まない人は、この章は読み飛ばしても構いません。
ストレリチアにも害虫はつきものですが、 我が家で一番の困りものはカイガラ虫です。 以前は強力な殺虫剤を散布していました。しかし、卵は生き残るので、しばらくすると元通り、の繰り返しなので、現在は止めてしまい、せめて大発生だけは食い止めようと、見回るたびに掻き落としている有様です。
露地栽培に切り換えた方は、霜に当たれば死ぬだろうと思いきや、全然、平気なのであきれました。それでも厳しい寒さで古い葉が凍って枯れると、虫も飢えて死んでくれるので大発生は押さえられています。 負け惜しみのようですが、古い葉は枯れても仕方ありません。その分、虫が死んでくれるのですから。カイガラ虫が少々付いた程度では、ストレリチアには大きな被害はありませんから、この、いいかげんな処置を今も続けています。殺虫剤は使いたくないのです。強力な薬剤でないと利きませんから、散布する本人にも薬害が避けらないことでしょう。
ひるがえって考えれば、害虫にだって生存する理由があるでしょう。それを絶滅しようなどとは、おこがましいことに思われます。被害が少ない程度で収まってくれていれば、共存もやむを得ないことではないでしょうか。これには少々の努力も必要です。なにしろ、見回る度に掻き落としを続けるのですから。