ストレリチア秘話No.292  ストレリチア「名花遍歴」

 美術品、骨董品の世界では、本物、偽物、入り乱れての騒ぎが絶えません。私は何年か前「ルーブル美術館」に「モナリザ」の絵を見にいったことがありました。そこに集まっていたのは、私のような観光客ばかりではありません。堂々と腰を据えた画学生らしき人物が二人、名画を模写しているのを目にしました。巨匠の技術を学ぼうとしているのです。サイズを変えていますから、偽物作りではありません。でも、最近、読んだ「レオナルドダヴィンチ」の伝記によると、この絵を死ぬまで持ち歩き、その間、何十回も薄い絵の具で塗り直し、最後まで完成とは思っていなかったらしいのです。こんな典深い作品と一回途って仕上げた偽物では、見る人が見れば、一目で見抜くことでしょう。

 ストレリチアの名花の判定には、これほどの深さ、厳しさはありません。それでも、第一級の名花ともなると、他の花を圧倒してしまうほどの雰囲気を秘めています。その条件はある程度までは説明出来ますが、それ以上は、美術品の判定に近づいてしまいます。だから、その魅力にとりつかれてしまうのですね。「あー、困った、困った!」ことです

 ホームベージの「ストレリチア優秀品種一覧」を参考にしてください。https://www.strelitzia-kennkyuuzyo.com/post/%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E5%93%81%E7%A8%AE%E3%81%8C%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F