ストレリチア秘話No.383 大株仕立てこそストレリチアの理想の姿 それは趣味の特権です

 私はストレリチアの本質を追い求めています。言い換えれば、ストレリチアの在るべき姿、理想、とでもいえましょうか。それには理論だけではなく、現実の姿に仕立てる事も必要です。年を経て、充実した、堂々たる姿、これこそストレリチア、といえるような理想です。

 それなのに現実は、そのように進行していません。私の所では大株仕立ては、わずかしかありません。栽培は主にお客さん向けになり易いですから、或る程度、大きくなれば、直ぐに分けで殖やされ、売りやすい姿に整えられ、とても大株仕立てをしている余裕がないのが実情です。堂々とした姿のストレリチアはトラックでなければ運べませんから、販売目的では作るわけにはゆかないのです。やるとなると、目的は自分のため、しかありません。

 こうなると、大株仕立てを実現できるのは、趣味の人たちの独壇場です。お客さんの中には、殖やしやすい株を喜ぶ人もいますが、趣味の本道は、その人でなければやれないことを成し遂げることにあります。これは、そう難しい技術は必要ありません。少々、年数がかかることだけです。とはいっても、これこそが大変なことなのですが。

 私には、イメージの中にしかないストレリチアの姿を実現して下さらないでしょうか