ストレリチア秘話No445 ふるさと納税の返礼品としてのストレリチア

 こんな所にストレリチアが使われて、と意外に思われる方が多いことでしょう。何しろ「ふるさと納税」に関心のある人だけにしか知られていないのですから。

 3年前から、道の駅枇杷クラブ、花クラブの担当者の発案ではじめた事業で、注文の数は、そう多くないながらも、年々、増加の傾向にあります。この分で行くと、ストレリチア購入の一分野として定着するかも知れないと見ています。

 レギーネのゴールドクレスト、パーヴィフォリア、ジャンセアと3種類をあげていますが、驚くのは注文主のレベルの高さです。どんな種を注文してくるかで判別出来るのです。一鉢だけの注文もありますが、意外と2鉢、3鉢が多いのです。一つだけ困ることは、発送する箱の長さに制限されてしまうことだけです。つまり、十分な大きさの株が遅れないことです。

 価格設定からは中級品としたいのですが、実は私の所では高級品だけに絞りつつあるので、所定の額より高価な品で間に合わせなければならないことが多くなります。しかも、必ず、花付きとしていますから、ランダムな注文に間に合わせるには出したくない、釣り合いのとれない高価な品を使わなくてはならないこともしばしば起こります。しかも、枇杷クラブ、花クラブ、そして私の誇りにかけても、恥ずかしくない品を選ぶことを心がけていますから、必要以上の間に合わせをします。こんなことから注文主は、出費額よりは、よほど有利な買い方が出来ていると思うのです。

 しかし、規定額が決まっていますから、それにも限度があります。本当に高度な品は扱うわけにはいきませんから、別な買い方をしなければなりません。

 とにかく、ストレリチア流通の新しい形が出てきたといえるでしょう。