こうとしか言えないことが起きてしまいました。私が秘蔵していたお宝「ジャンセアゴールドドワーフ」と別れなければならなくなってしまったのです。今までも欲しいと名乗り出た人が3人いましたが、まだ、その段階ではありません、と断り続けていたのに、今日、アッというまに手放さなければならなくなってしまったのです。姿は、非の打ち所の無い品なのですが、まだ、未開花なので、花を確認してから二つに株分け後、と思っていたのです。
そんなわけでしたから、そのお客さんには、その株について何の紹介も、説明もしていませんでした。それが欲しいといわれると困るからです。それなのに、その人は、何十とある同類が並んでいる中、いきなり、真っ直ぐに進んで、その株を手にして外へ出してきてしまったのです。私は聞かれれば断ったはずです。ところが、そんな暇はなく、事が進んでしまったので、あっけに取られてしまいました。これは植物の呼びかけと人の意識が通じてしまった、としか思えません。こうなってしまうと、私はもう、それは出せません、といえなくなってしまいました。結果として、泣く、泣くの、別れになってしまったのです。
時には、こんなことも起きるのです。世の中、理屈だけで成り立っているわけではありません。

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