ストレリチアの名花は個性豊かな品種が多いのですが、まず、最初は際立った個性の持ち主から紹介します。
1，オレンジプリンスオレンジ フェアリー（妖精）
この品種の紹介は初めてです。実は、まだ、地植えのままなので、掘り上げて鉢植えにしようとしているところなのです。従って、これを持っているのは私だけで、一般には公開していません。だからといって、「世にも稀な存在」といえるほどではなく、オレンジプリンスの矮性系★★★★★星と言ったところです。私の圃場では、ゴールドクレストの登場以来、オレンジ系は優良種だけが片隅に細々と生きているだけです。その中にひっそりと隠れていたお姫様がオレンジフェアリーだったのです。
この対極にあったのが横綱級の大柄な品種でしたが、大きいだけに目立つ存在だったので、目を付けられ、買い取られていってしまいました。今となると、「あれは4倍体だったかもしれない」と残念に思うのですが、どうしようもありません。ストレリチアは、どんな優秀品種でも、買い取られると、どこかへ吸い込まれるように消えてしまい、人目にふれることがなくなってしまうのです。一株しかない単品の場合は、尚更です。
このオレンジ フェアリーは株高が地植えで最高が120cmですから。鉢植えにすれば70cm前後となるでしょうから、矮性種の代表選手になることは間違いありません。しかも早咲きで、花も小さく、可愛い姿なのです。苞の色も文句無く、首まで紅色に染まります。
