ストレリチア秘話No.657 ストレリチアの評価は初めから決まっていません。長い間放置されていたのが一躍スターになった品種だってあるんです!

 ストレリチアの優秀品種は皆、始めから存在を認められていたと思いますか。いえいえ、そうではありません。長い間、放置されていて、その存在が忘れられていたのが、或る日、突然、発見されてスターになってしまった品種もあるんです。今では価格が高くて、簡単には手に入れる事が難しい品種でも、中には人に知られていなかった時だったら楽に手に入れられたのに、と言うことだって起きるのです。

 「ゴールドクレスト ケープブリーズ」がそれでした。台風の被害を受けるまで大温室の北東の隅に植えられていて花の美しさは認められてはいたものの、不便な場所に植えられていたので、無視されて大切には扱われていなかったのです。それが温室が破壊されたので掘り上げられると★★★★★星の優秀品種に昇格されてしまったのです。草丈は小柄で、遅咲きなので、一躍、貴重品扱いになってしまいました。

 今、もし、「私は、お金がないから、優れたストレリチアが手に入れられないのだ」と嘆く人がいたら伝えたいです。「あなたに足らないのは、お金ではなく、ストレリチアを見る目では無いですか」と。