「秘話 656」で述べましたが、現在、求められているストレリチアは、高水準のものが最も多く、手軽に入手されているものでも、★★★星、★★★★星の純高級レベルです。もう、極端に言えば、、素朴なストレリチアは生き残りを探さなければならない時代が来ているようです。ストレリチアはゆっくりだから、のんびり構えていてもよい、は遠く過ぎ去った昔のこと、とみた方が良いのです。私自身が、自分の圃場に並んだストレリチアを見て、改めて自分に言い聞かせなければ、と思うほどなのです。
間違えないで下さい。品種改良を仕事として、毎年、育種に励む本人が感じているのです。
今、高級品種を望む人が、希望の品を手に入れる頃は、次の新しい品種が生まれていることでしょう。なぜなら、私が、既に手がけているのですから。今、「秘話」で、こんなことを書いていても、これがインターネットに掲載されるのは2年位、後になるでしょう。今、手がけている交配は、その頃はもう進行中でしょう。私は高齢ですから、手がけたのは本人でも、結果は、もう、自分では見ることはない、と思っています。この“秘話No 659」は、ハイレベルの読者を対象に書いていますが、実は、インターネットに掲載される2年後ではなく、書いている今、私と会ってもらいたい、と思っているのですが、果たして、どれだけの人が出来るでしょうか。とは言っても、私自身、最先端の仕事は、余り明かしたくないという矛盾した気持ちもありますから、2年後も悪くないと思っています。
