ストレリチア秘話No.754 庭園植えストレリチアの花を見るには新しい方法も!

ストレリチアの地植えで一番、困るのは冬の花を咲かせる困難さですが、これを成功させには、それなりの技術が必要です。ここでは、もっと楽な方法を探ってみましょう。

 2024年の冬は平年なみの寒さでした。露地植えの冬の花は凍りましたが、寒さを潜り抜けた花は無事に春の開花を迎え、にぎやかに咲いています。この様子を見ますと、別段、何もしなくても良いではないか、と言う気もしてくるのです。

 ただし、こんな無作為な方法では毎年、コンスタントに花を見ることは出来ません。昨年のような厳冬の年には、凍った花が多かったのですから。取り柄はなにもしなくてすんだことぐらいでしょうか。それでもストレリチアは元気に生き残っているのですから満足してもよいでしょう。

 もっと楽な方法が最近出てきました。それは遅咲き系を植えることです。多少、価格が高く経費は掛りますが、それでも安いのを選べば可能でしょう。こちらは元々、昔の育ちが遅いのですから寒さの被害は心配しなくてすみますし、残り物ではなく、本格的な鑑質に耐えられます。元々、冬をやり過ごす系統ですから余分な施設も要らないのです。

 ストレリチアの栽培技術と言えども、時代と共に変化するようの思います。