ストレリチアの最新品種 ジャンセアゴールドが古い系統より育ちが速いことを述べてきましたが、これは栽培法に大きな影響を及ぼします。鉢植えより地植えの方が反応が強く出そうなので留意すべきことがらを挙げてみましょう。
葉や葉柄の伸びがあまりにも速いと、先に伸びた葉や茎を支えきれず曲ってしまうことが起きやすいのです。生育途中の苗なら、途中の経過として見逃せますが、地植えの成株では、葉柄の曲がりは草型の乱れに見えてしまいます。これを防ぐに越したことはありません。
ストレリチアを地植えにする場合の第一条件は、その土地の水はけの良さです。ストレリチア自生地の年間降水量は500mmですが、かりに、余裕を見込んで1000mmとしましょう。
それなのに我が国では 1500mmから1800mmもありますから多すぎます。このために小山とまででなくても、少し盛り土をして、水の切れをよくしなければならないのです。
それが、ここのところへきて、この程度では済まなくなってきたようなのです。新品種は、これでも水を吸いすぎてしまうのです。これを抑えるには、もっと乾かす必要があるように思えます。やっぱり、庭園にはもっと土を盛り上げなければならない時代になったように思えます。肥料は控えめにしたほうがいいでしょう。新しく庭園づくりを企画する場合は、どんなストレリチアを植えるかによって違いがあることを知らなければなりません。
