すべてのストレリチアが、こうなったのではありません。新しく出現したジャンセアゴールドが変えたのです。この品種の詳しい経緯は、今までも取り上げていますので省略しますが、この品種が、どのような事情で、このような形質になったのか、正確なことは分りません。
A,黄色種の遺伝による?
これが大きな原因のように思われますが、果たして、それだけだったのでしょうか。私は、それだけではなかったのではないかと見ています。
B,オレンジ レギーネの遺伝の影響?
オレンジ レギーネの影響だとは思えませんが、そこは遺伝子の組み合わせの妙で、直接ではなくても、何らかの刺激を与えたことも考えられなくもありません。遺伝の組み合わせは、思わぬ事態を引き起こすこともありますから。
C, 花の輝きは?
これは系統全部ではなく、わずか1株だけに現れたのですから、突然変異とみてよいでしょう。それにしても、こんな現象を起こしやすい遺伝もあったのか、とさえ思われます。
とにかく、この品種の出現が変動を引き起こしたのです。今後のストレリチアの世界はこの品種を中心に動いていくことになるでしょう。時代の先端のことですから、手に入れた人は、未だ、数名しかいません。面白いことに「ふるさと納税の返礼品」の数合せのために仕方なく、数株の小葉系を出したこともありましたが、受け取った人は、まさか、そんな大それた品だとは思ってはいないことでしょう。
