時は6月下旬、ストレリチアも生長、真っ盛りを迎えています。そこで、今までにない旺盛な生育ぶりを見せている一団をみて驚いているのです。
今まで私は長い間、ストレリチアは締めて育つのと良しとする原則でを通してきましたが、そうではなく、驚く程の育ちの早い一群が現れてきたので、それに乗ってみようと思い立ったのです。私も高齢になって持ち時間が残り少なくなってきました。育種家として交配した結果を少しでも速く知りたいのです。でも、融通の利かないストレリチアが相手では思うようには動いてはくれませんので困っているところ、開花が近い大苗が見事な育ちを始めたので期待をしているのです。
すべてのストレリチアが、こうだというわけではないのです。運良く期待をかけた苗だけが起こした現象なのです。この分では秋までの3ヶ月、力一杯、育てようと施肥の準備をしています。ただ、大きく育てばよいとするのではありません。遠く花を見たいだけなのです。雨が多いせいで一日2,3mmどころか5mm以上も伸びています。
童話の「花咲かじいさん」でさえ、灰を撒いています。ただ、待つだけではすまないのです。
